世界初インスタントラーメン
チキンラーメンといえばパッケージや、味がすぐ思い浮かぶくらい全国区で有名だが、
そのチキンラーメンは昭和33年(1958年)、安藤百福(当時48歳)によってうみだされた。
安藤百福は終戦直後、闇市のラーメン屋台に並ぶ人々をみて、
「一杯のラーメンが生きる活力になる。人間活動の原点は食だ」と思い
その思いがチキンラーメンを作るきっかけにつながっていく。
開発を進めていく中で、一番難しかったのは麺の保存方法だという。
しかし、夕食の天ぷらを揚げているのを見て「材料を熱い油におとすと水分が
蒸発してコロモにたくさんの穴があく。めんも同じでは?」とひらめきスープを
しみこませた麺を油で揚げて水分をとばし乾燥させる製法を見出した。
当時は高価(うどんが6円の時代にチキンラーメンは35円)だったのにもかかわらず
百貨店での実演、試食販売が成功し、初年度には1300万食を売り上げる。
その後も、CMでの宣伝でチキンラーメンを世に広め、発売から10年を経た43年には
年間9800万食を売り上げる大ヒットに。
チキンラーメンのレシピは昔のまま、今も愛され続けるロングセラー商品。
ちなみに、チキンラーメンのキャラクターひよこちゃんが生まれたのは平成3年から。
それまではちびっこという子供のキャラクターだった。
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